医療保険は年々改革がなされていますが、まだまだ抱える問題点は多々あります。
健康保険が利用できず、その医療機関が決める自由な料金を設定できるのが、自由診療といいます。保険診療と自由診療を組み合わせて行う診療を混合診療ですが、一部の例外を除いて混合診療は認められていません。その理由は、医療に格差が生じ、不公平であること。安全性や有効性が確認されない薬や診療が安易に使われるおそれがること。、不必要な医療を受ける可能性があること、などからです。新薬を使えば治る可能性のある患者にとっては、今まで保険診療で受けた治療費も含め、全額を支払わなくてはならず、この費用負担は患者にとっては大変です。混合診療の問題は今後更なる検討が必要となることでしょう。
新しい治療法発見されても、どこの医療機関でもすぐに健康保険で、治療を受けられるわけではありません。基礎的な試験はもとより、臨床的な試験を繰り返し、数多くのデータを蓄積していく必要があります。そして有効性が確認されつつある治療法を選び、将来的な導入に向けて、臨床で治療を行うのが「先進医療」です。「先進医療」は2006年にそれまでの「高度先進医療」制度を改編する形で導入されました。2008年1月に優先的に保険導入が適切であると(24技術)が評価されました。このように一定の目的と条件のもとで認定を受けた「先進医療」は、最先端の治療法を「保険診療」になる前に受診できる可能性があります。日本では「混合診療」は、原則的には認められていませんが、保険外診療の「先進医療」は保険診療と組み合わせて受診できることも大きな特徴です。しかしこの技術料は高額になることもあります。
最近の日本では高齢者が多く、若い人たちが少ない高齢者社会となりました。受け取る年金額は減り、支払う医療費や介護保険料(費用)などは増えていきます。現在の社会保障制度が存続できるかどうかも疑問が残るところです。「人間の尊厳」ということも真剣に考えなければいけません。また、医療・介護を担う人たちが減ることはとても大きな問題となっています。半世紀ぶりとも言える大きな医療改革が今回ありました。破綻しかねない医療・福祉関連の財政を立て直し、不公平のない安定した高齢者医療制度を目指しています。まだ十分とは思えませんが、これから更なる改革を進め、より良い医療保険制度となることを願います。